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平均年収は614万円、35%が副業経験あり!2020年のエンジニア転職・キャリアトレンド最前線


Findyの末本(@sueHRpro)と申します。
ハイスキルなエンジニアと企業をマッチングする転職サービス「Findy」、フリーエンジニア向け案件紹介サービス「Findy Freelance」を運営するFindyでは、2019年末から2020年にかけてユーザー向けに「エンジニアの転職に関する意識調査アンケート」を実施しました。

今回、アンケート結果をまとめましたのでご報告します!エンジニアの皆様にとって今後のキャリア選択や転職活動に役立てていただければ幸いです。
※有効回答数442名。アンケート実施概要は文末をご参照ください

エンジニアの平均年収は「614万円」、35%の方が既に副業を経験!

まずは、皆さんの現状について伺いました。
年収に関しては平均が614万円に。中央値は550万円、標準偏差は236万円です。人数が一番多いのは500万〜600万未満という結果となりました。

正社員・契約社員とフリーランスとの比較では、フリーランスがより高収入な傾向でした。言語別ではGoやRubyを使っているエンジニアが他の言語より50〜60万円程、高い傾向にあるという結果になりました。

転職に期待する年収アップ水準や、リモートワークへの興味は下記の結果となりました。
年収が30%以上アップすれば、転職を前向きに考える方が多い様です。また約7割の方が「今現在リモートワークで働いている」「リモートワークをしたい」と選択しています。

こちらでも、リモートワークOK求人をまとめています
https://findy-code.io/articles/2/


副業については35%の方が「既に副業を経験」しており、55%の方が「副業に興味があり」とのことです。

FindyでもミクシィやReproなど、副業を受け入れている企業の求人も掲載しています。
https://findy-code.io/articles/6/

キャリアパスではテックリード志望エンジニアが多数!

キャリアパスでは、「技術スペシャリスト」を目指す方が大半を占める結果になりました。
CTO・テックリードなど、エンジニアスキルを磨き続けて極めたいと考える方が多い様です。


一方で採用企業にヒアリングしていると、テックリードだけでなく、エンジニアリングマネージャーやプロダクトマネージャーの需要が加速度的に高まりつつあります。
背景としては、メガベンチャーを中心に開発組織が大規模化していく中で、採用や育成、評価などを含めたエンジニア組織全体のマネジメントを担ってくれるエンジニアリングマネージャーが不足しているということが挙げられます。
また、プロダクトそのもの、或いはPL含めての事業計画もエンジニアがリードしていくというケースも増えてきており、エンジニア出身のプロダクトマネージャーの需要も高まってきています。


言語に関するヒアリングでは、現在業務で使用している言語はJavaScript、TypeScript、Ruby、Pythonが多数ですが、今後強化したい言語の圧倒的1位はGoという結果になりました。

Findy導入企業でも、サーバーサイドをGo言語で開発している企業や他言語からGo言語に移行する企業も増えてきています。なかには採用戦略の観点から意図的にGo言語を採用している企業も。2020年は益々Go人気が高まりそうですね。

海外勤務に関しては海外勤務を希望しているエンジニアも約40%いらっしゃいました!
実際に、外資系の日本法人に入社して社内の異動制度で海外勤務を目指す方や、グローバル展開している日系大企業に入社して海外赴任をするキャリアを選択されている方も増えてきています。


Findyでは英語を活かせる求人特集も人気です。
https://findy-code.io/articles/10/

職場に求めることは「自己研鑽へのサポート」の声が多数!

続いて、職場に求めることについて伺いました。
満足度の高かった福利厚生や開発環境に関する質問に対しては、技術カンファレンスに業務時間として参加できたり、書籍購入の補助が出るなど「自己研鑽へのサポート」に関するコメントが多く見られました。その他、飲食代の補助やリモートワークに関する声も多くありました。

評価制度に関しては「アウトプット重視派(46%)」「スキル重視派(36%)」と、アウトプットを見て適正な評価を受けたいエンジニアがやや多いという傾向にありました。それぞれ、そう思う理由についてもコメントをいただきました。

転職先の決め手は「キャリアに有益」「待遇の条件面が魅力的」が極めて重要!

続いて、転職経験と転職意欲について伺いました。
約8割が転職経験あり、約7割が転職に興味ありという結果に。
エンジニアは転職市場では売り手傾向にあり、良い条件があれば転職を前向きに検討する方が多いという事が伺えます。

また、転職先を検討するときの決め手としては「自分のキャリアに有益」「待遇の条件面が魅力的」が回答の多くを占めました。


具体的なコメントとしては、下記のような結果となりました。
特に待遇面では「家庭持ちのパパエンジニアが安心して働けるか」や「地方在住、かつ子供が小さい為、リモートワークがしやすいこと」などの回答が多く見られます。これはIT/Web領域において第一線で活躍している子育て世代のエンジニアが増加してきた事で、子育ての両立をするために「給与」や「リモートワーク」などの条件を優先的に考えるようになってきたことが読み取れます。

人気企業は「未上場のスタートアップ」。業種はITサービス系やクラウド系が人気

人気のある企業の規模感や業種についてヒアリングしました。
「未上場のスタートアップ」を選択する方が一番多い一方で、「上場大企業・上場メガベンチャー」を選択する方も約4割いるという結果に。これは大企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を先導するエンジニアを求めており、ベンチャーから大企業への転職が一定数増えてきていることが影響しているのではと考えます。

会社規模別に求められるエンジニアスキルと、得られる経験についても記事にしているので、ぜひこちらもご覧ください!
あなたはベンチャー向き? 大企業向き? 会社の規模によってエンジニアに求められるスキルの違いとは - Findy Engineer Lab - ファインディエンジニアラボ

次に「働いてみたい企業」と「レベルの高いエンジニアが多数在籍している企業」について自由回答形式で伺いました。 Googleやマイクロソフトなどの外資系大手のテック企業は依然として根強い人気がある一方で、日本のメガベンチャーも働いてみたい企業に多数ランクインしています。

まとめ

今回の調査を通じて、転職においては技術力を磨ける環境やリモートワークなど自分の私生活によりフィットした働き方ができる環境を求めるエンジニアが多い状況が見えてきました。また、さらなるキャリアアップや開発力アップの為に、海外勤務や副業などへの挑戦も視野に入れている方も多く見受けられました。

ご自身や周りのエンジニアはいかがでしょうか?今回の調査結果には納得感はありましたか?
もしよろしければ、ぜひTwitterやはてなブックマークなどでコメントいただけると嬉しいです。

またFindyでは、GitHubの公開リポジトリの活動状況からスキルを偏差値化し、想定年収を算出できる機能もご提供しています。さらに技術スタックがマッチした職場からスカウトも届きます。日頃、GitHubで活動されているエンジニアはぜひご登録いただけると幸いです。
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フリーランスエンジニア向けにはFindy Freelanceもございます。GitHubアカウント連携で時間単価予測も見ることができます。
freelance.findy-code.io

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

◆調査対象/方法
・対象者:Findy登録のIT/Webエンジニア
・有効回答人数:442名
・期間:2019年12月24日~2020年1月19日
・方法:ウェブアンケート
・回答者の属性
 ・職種別:正社員・契約社員83%、フリーランス17%
 ・年齢別:20~24才9%、25~29才24%、30~34才26%、35~39才22%、40~44才11%、45~49才7%、50才以上2%